角膜潰瘍

角膜潰瘍の経過

何かの原因で角膜が障害を受け、正常な角膜損傷の治癒が阻害されると潰瘍が形成されて、その部に細菌感染をおこし角膜が急速に溶けます(融解性角膜潰瘍)。その後治癒に至らない場合は角膜に穴があいて失明に至ることがあります。

早期の診断に基づいた治療が必要です。

フローレス染色にて診断します。

 

角膜潰瘍の例

  

 

 角膜潰瘍の進行

原 因

外傷性角膜潰瘍
角膜前涙液層の異常
ドライアイ(乾性角結膜炎)
露出性角膜症候群
難治性角膜潰瘍(ボクサー潰瘍、上皮性潰瘍)
ホルモン疾患(クッシング症候群、糖尿病、甲状腺疾患)
免疫介在性の角膜炎

POINT

角膜潰瘍は基本的には速やかに改善し治癒します
治癒しない場合は必ず原因があります

 

 

治癒しない原因

 

・繰り返し刺激がある
逆さまつ毛、異物、掻痒による引っかき傷

・角膜前涙液膜の異常
ドライアイ、ムチン欠乏、

・眼球の露出
シーズー、パグ等の露出性角膜症候群

・ホルモン異常
クッシング症候群、甲状腺機能低下症、糖尿病、内臓腫瘍症候群

・医原性
不適切な点眼…ステロイド点眼、角膜浸透性の薬剤、抗菌剤の未使用、過剰な点眼

 

涙は目にとても大切です

シーズーの露出性角膜症候群
角膜露出しているので涙が角膜表面に付着せず傷の治りが遅くなる

 

角膜前涙液層構造
角膜表面の脂質層、水分層、ムチン層の3層構造が壊れると傷の治りが悪くなる

睫毛の異常
異常なまつ毛により、角膜が傷つきます

治 療

・点眼…抗生剤、角膜保護剤、抗炎症剤、血清点眼
・角膜保護治療(点眼が難しい場合や重症な場合)
瞼板縫合、瞬膜被覆、コンタクトレンズ装着
・角膜修復手術(顕微鏡手術)
角膜再生材縫合、結膜被弁フラップ、角膜結膜フラップ、格子状切開、角膜縫合

 

 

 

角膜修復手術の例

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